醤油差し比較【3】醤油スプレー、プッシュタイプ醤油差しの減塩効果は?100均との違いも徹底比較

醤油差し比較【3】醤油スプレー、プッシュタイプ醤油差しの減塩効果は?100均との違いも徹底比較

日本では、他の国に比べて塩分を摂り過ぎる傾向があると言われています。
原因はさまざまですが、身近な調味料の中で塩分が気になるものといえば醤油。
でも、醤油を一切使うなと言うのは酷な話ですよね。

そこでおすすめなのが、一滴ずつ出せるプッシュタイプや醤油スプレ-を使って、一度の食事に使う醤油を減らすという方法です。
それって本当に効果あるの? という方、またどのくらい減塩効果があるか知りたい!という方のために、今回は減塩効果がありそうな醤油差しに注目してみました。

同じシリーズの記事はこちら 
醤油差し比較

醤油の塩分量はどのくらい?

醤油に含まれる塩分の量は、濃口醤油で小さじ1杯あたり約1g、減塩醤油だと約0.5gくらいです。意外と少ないなあと思われるかもしれませんが、一日に摂取する塩分は、醤油に含まれるものだけでは無いですよね。
大抵の場合は、醤油のほかに塩や味噌、塩分を含む食品も摂取しています。

食べ物に含まれている塩分量の目安

  • ラーメン1杯 約5~6g
  • 牛丼1食 約3.9g
  • 味噌汁1杯 約2g
  • 梅干1個 約2g
  • ポテトチップス(100g当たり) 約1g

世界保健機関(WHO)が推奨する一日の塩分摂取量の目安は5g未満なので、普通の濃口醤油だと小さじ約5杯分、ラーメンだと1杯だけで摂取量に届くという計算になりますね。

日本人は塩分を摂り過ぎている?

実は日本ではほとんどの人が、これを上回る量の塩分を摂取しています。
厚生労働省の「国民健康・栄養調査(※1)」(平成26年度)の結果によると、食塩摂取量の平均値(20 歳以上)は、男性:10.9g、女性:9.2gで、目標とされている1日あたりの食塩摂取量の平均値8g以下を大幅に上回る結果となっています。特に血圧が高めの方の場合は、6gを超えないように気をつけたいものです。

醤油のかけ過ぎを防止!プッシュタイプの醤油差し

意外と塩分を摂り過ぎる傾向にある私たちなので、今後の健康のためにも、なるべく塩分摂取量は抑えていきたいですよね。
というわけで、まず注目したいのがプッシュタイプの醤油差し。
1滴ずつ出せるというのが売りで、醤油のかけ過ぎを防止することができます。

TOWERのプッシュ式醤油差し VS 100均(セリア)のワンプッシュ醤油差し

 
セリアの醤油差し
「tower」は人気のキッチンブランドの醤油差し。すっきりしたデザインが魅力です。
セリアで購入した醤油差しは、生産メーカーが「株式会社IPシステム」なので、セリア以外の100均でも見かけることがあるかもしれません(記事内では便宜上「セリア」と呼ばせて頂きます)。

気になる1プッシュ当たりの量は?

towerの方は記載なし、セリアのほうは1プッシュにつき3~4ccと書かれていました。
実験していたら、どうも1プッシュの量に差があるように感じたので、実際に計量スプーンで計測してみました。
計量

計り方

まず最初に、透明タイプの段々計量スプーン(大さじ・小さじ・1/2さじが1本になったスプーン)に、1プッシュしてみました。
どちらも、一番下の1/2さじの目盛りまで届いてないので、2.5ccより少ないようですね。
さらに、1/2さじが一杯になるまでプッシュし、ワンプッシュ当たりの平均量を出してみました。

【実験】100均のワンプッシュ醤油差しとの比較(動画あり)

さて、先ほどの計量では一定の力でプッシュしていましたが、今度は力加減によって、ワンプッシュの量に差が出るのかどうかを検証していきたいと思います。
それぞれの醤油の出方やプッシュした感じなどにも、是非注目してみてくださいね。

それでは、動画をご覧ください。

【まとめ】プッシュタイプ醤油差しの評価

動画でもありましたが、下の画像のようにプッシュしていないのに出てくるという問題は、このタイプの醤油差しにとって致命的かもしれないですね。
前回の液ダレ実験で、セリアの他の醤油差しが高成績だっただけに、ちょっと残念です。

1プッシュ
▲同時に醤油差しを傾けてみたところ、セリアのほうはプッシュしなくても醤油が出続けました。

実験まとめ

というわけで、今回比較したプッシュタイプの醤油差しの長所と短所をまとめてみました(少々今後の実験のネタバレあり)。
プッシュタイプ

醤油スプレーなら、さらに減塩できる?

「確実に減塩したい」「一滴ずつだと何か物足りない」・・・そんな方におすすめなのが、スプレータイプの醤油差し。
プッシュタイプより少ない量で、もっと広範囲に醤油をつけることが出来ます。

セイエイ「ちょいかけスプレー」VS ダイソーのしょうゆスプレー

しょうゆスプレー

ちなみに、他の霧吹きとかスプレー容器で代用できないかなーと思っている方! 最初はうまく霧状になりますが、すぐに目詰まりしますので止めておきましょう。噴射口の素材によっては、錆びたり変質したりと衛生面も心配です。

というわけで、おなじみ100均ダイソーのスプレーと、比較的お手頃価格で手に入る醤油スプレーの2つを比較していきたいと思います。

セイエイの「ちょいかけスプレー」は、ワンプッシュで約0.1cc
ダイソーのほうは、ワンプッシュで約0.15cc

醤油スプレーの噴射口
顕微鏡でスプレーを拡大してみました。肉眼では全く違いがわかりませんでしたが、こうして見るとダイソーの方が噴射口が若干大きいことが分かります。

同じくらいの距離から噴射してみると、確かにダイソーの方がやや目が粗めで範囲が広く、わずかな差ですが量が多いように感じます。
醤油スプレー比較
ただ、どちらも10プッシュで約1cc~1.5ccなので、普通の醤油差しはもちろん、プッシュタイプの醤油差しに比べてもかなり減塩できているのが分かります。

しかも、霧状に噴射されることで、醤油の香りがふわっと広がるので、量のわりには「醤油がかかっている」という満足感があります。

【実験】100均の醤油スプレーとの性能比較(動画あり)

でも、醤油のスプレーというと、お皿の上で使用するときに、周りに飛び散らないか、気になりますよね。どのくらい離して使うのかとか、傾き加減とか、気になるポイントは色々あるかと思いますが、なかなか言葉では説明が難しいので、実際に噴射している動画を見ていきましょう。

噴射テストの動画はこちら。

【まとめ】スプレータイプ醤油差しの評価

醤油スプレー
「噴射口が小さい」=「多少詰まりやすい」のは、構造的に仕方ないのかなと思います。一応今回、相性があまりよくないと言われがちなキッコーマンさんの醤油を、敢えて使ってみたのですが、実験中は数日空けて使っても、どちらも特に詰まりは生じませんでした。

絶対詰まらせたくない!という方は、コスト的には高くなりますが、最初から醤油が入っているタイプのスプレー醤油を購入されることをおすすめします。(特殊なフィルターで濾した醤油を使うなど、醤油自体に詰まらない工夫がされているため)。

細かい短所に目をつぶれば、ダイソーのほうも、大皿料理やフライパンで調理しているときに風味付けに使ったりするのには問題ない使用感でしたので、用途によって選ばれてもよいかなと思います。

おすすめの減塩できる醤油差しは?

どちらかというと、調理に使ったり、極端に減塩しないといけない場合を除いて、プッシュタイプの方が普段使いのアイテムとしては使い勝手がよいかなと思います。
スプレータイプの醤油差しは、減塩したい方には最もおすすめのアイテムですが、噴射の距離に気をつけなければいけません。

また、なるべく長く快適に使うためには、醤油を容器に入れすぎず、一度使い切った時点で、きちんと洗うことをおすすめします。

次回予告

次回は、ふたたび10種類の醤油差しの比較実験に戻ります。
うっかり醤油差しを倒してしまったときのこぼれ方の違いや、お手入れについて詳しくご紹介しますので、お楽しみに!

今回の記事に登場したアイテム 
醤油差し プッシュ式 タワー tower (山崎実業株式会社)
段々計量スプーン レイヤー(山崎実業株式会社)
しょうゆ差し ちょいかけスプレー(株式会社セイエイ)

同じシリーズの記事はこちら 
醤油差し比較

参考資料
厚生労働省 平成26年「国民健康・栄養調査」 検索日2017/12/6
高血圧対策講座「食事」 検索日2017/12/6

The following two tabs change content below.
編集部Uchida

編集部Uchida

編集者、ライターリビングートマガジン編集部
司書&フリーライターとしての経験を活かし、皆さんの日常生活に役立つ情報や疑問についての文献調査や取材、実験などを行いながら情報提供をしています。「暮らしのヒント」では働く女性の暮らしや子育てなどに役立つようなコラムを中心に執筆。プライベートでは3歳になる息子に振り回されています。