シェーズ・ロング(chaise longue)

キーワード解説
フランス語で「長椅子」を意味する。休息用の寝椅子や安楽椅子、ソファの一種であり、背もたれに対して座面が非常に長く、脚や体全体も休ませることができるような形状のものを指す。

シェーズ・ロングの主な種類

【デュシェス・ブリゼ (duchesse bris?e)】
18世紀頃の貴婦人達に愛用されたもので、スツールと二つのベルジェール(安楽いす)を組み合わせたもの。一台のシェーズ・ロングとして使うことも、ばらばらにして二人分のソファに使うこともできたようです。


【レカミエ】
パリのルーブル美術館所蔵されている巨匠ジャック=ルイ・ダヴィッドによる「レカミエ夫人の肖像」 (Portrait de Madame Recamier) にも描かれている椅子。レカミエ夫人とは、1800年頃にパリの政治・文学サロンの花形だった女性です。座面の両端に背もたれがある特徴的なこの椅子には、夫人がサロンで好んで愛用していたため、現在でもイスの形状の名前として残っています。18世紀から19世紀にかけて活躍したヤコブ兄弟が手がけたものを参考にしたのだと言われています。


【メリディエンヌ(m?ridienne)】
19世紀初めのフランスの建築・工芸様式の一つである「アンピール様式(帝政様式)」の時代に使われた休息用のカウチで、シェーズ・ロングソファの長辺の片側だけに、もうひとつの背もたれ(体の片側をもたれさせるためのもの)がついています。


【LC4】
フランスの建築家ル・コルビュジェらが1929年のサロン・ドートンヌで発表した「休養の為の機械」呼ばれる寝椅子です。
金属パイプと毛皮を用いた寝椅子で、座面を長くして、手足を伸ばして座ることが出来ます。
コルビジェの作品群の中でも世界的な知名度を誇る作品で、90年以上経った今でも、その造形と機能性のよさで人々を魅了し続けています。


現代では、LC4と同様に金属パイプと革または毛皮を用いた寝椅子の総称として「シェーズロング」と呼ばれることも多いですが、優雅な雰囲気のレカミエやメリディエンヌなどの人気も根強く、現在に合わせたデザインや素材のものが作り続けられています。

今回の記事に登場したアイテム
シェーズロング Banana Leaf(株式会社キムラ(ラタンワールド))

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リビングートマガジン 編集部

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