味も香りも長持ちさせたい!バターの上手な保存方法

味も香りも長持ちさせたい!バターの上手な保存方法

最近、何かと話題のバター。発酵バターをはじめ、フランス産やイタリア産、そしてこだわりの国産バターも注目を集めていますよね。バターはいまや、ご家庭に欠かせない大切な調味料の一つです。

とは言え、使う量は家族構成や食生活によって異なるため、消費期限内にすべて使い切るのが難しい……という方も結構多いのではないでしょうか。

そもそも「ヨーロッパ諸国ではバターの常温保存が当たり前」なんて噂も……?

果たして噂は本当? そしてバターの上手な保存方法とは? そのすべての疑問にお応えします!

バターは腐る!?

バターは腐るのか腐らないのか──結論を先に言いますと、バターは非常に腐りにくいというのが本当のところです。ほとんどが脂肪分で水分が少ないため、雑菌が繁殖しにくいというのがその理由です。スパイス等の保存方法にオイル漬けがあるように、油分というのは腐らないものなのです。

黄色くなったバターにご用心

バターは腐りにくい性質ではありますが、長いこと空気に触れたり高温になったり、光に当たったりすることで酸化していきます。

使いかけのバターで表面が黄ばんでいる部分があれば、多少であれば単に水分の減少によるカロテンの色が濃くなった事が原因(食べても無害)と言えますが、保存状態が悪いと、脂肪分の酸化が進んでしまっている可能性もあるので要注意!

脂肪分が酸化すると過酸化脂質となり変色し、味や香りが損なわれるだけでなく人体に有害な物質へと変化するのです。

過酸化脂質への変質が心配な場合は、黄ばんだ部分を取り除いて使うようにしましょう。

海外ではバターの常温保存が当たり前?

腐敗とはほとんど縁のないバターですから、常温保存もできそうですよね。

実はフランスなどのご家庭では、一週間など短期間で使い切る分だけ、バターケースに入れて常温保存することが珍しくありません。むしろ、常温の方がナイフでカットしやすく、使い勝手がいいという方もいらっしゃいます。

では、スーパーなどでも常温で販売されているかというと、答えは「ノー」。やはり海外でもバターは冷蔵コーナーで販売されているのが普通です。使い切りが前提なら常温でOK、長期保存なら冷蔵や冷凍で保存するのが正解──といえそうですね。

ただし、フランスは通年、日本(東京)よりも平均気温が10℃近くも低いのが普通ですから、気候条件にも配慮したいところ。

バターは18℃あたりから柔らかくなり始め、28℃前後で溶け始めます。ですから、暑い地域で常温保存はできません。日本国内であれば、寒い冬は常温保存できますし、エアコンの効いた夏場も室内での保存であれば大丈夫そうですね。気候や室温によってバターの取り扱い方も変わってくるものと覚えておきましょう。

バターを上手に冷蔵保存するコツ

近頃は、高級志向のバターも増えてきました。また、バターをご家庭で作る方も増えているといいます。せっかくの美味しいバターも、風味が飛んでしまっては台無し。上手に保存して、少しでも長く美味しさを味わいたいですよね。

ちなみに、自家製バターの作り方については、下の記事で詳しく紹介しています。併せてご覧ください。

まだ試していませんか? 簡単すぎる自家製バターの作り方
こだわり派必見! 自家製発酵バターの作り方

バターはブロックのまま冷蔵保存
さて、バターを冷蔵保存するにあたってまず避けたいのが、冷蔵庫や他の食品の「におい移り」です。バターはその性質上においを吸着しやすく、香りが劣化しやすいとてもデリケートなもの。ですから、アルミホイルでしっかりと包むなど、バターと空気をシャットアウトするのが鉄則です。できれば専用のバターケースを使ってくださいね。味と香りが長持ちし、酸化防止にも役立ちますよ。

冷蔵庫で保存してあっても少しずつ酸化は進んでいきますから、できるだけ早めに使い切るようにしましょう。また、バターを小分けにすると空気に触れる面積が増え、酸化の進行が早くなってしまいます。ブロックのまま保存し、使う分だけを都度バターナイフなどで取り分けるのが理想です。

バターの上手な冷凍保存と解凍方法

バターは一般的に、未開封で4ヶ月、開封後は二週間程度で使い切ることが推奨されています。賞味期限の設定もこの辺りが多い様子。もちろん、消費期限が過ぎても食べられないことはありません。でも、時間とともに味は落ちていきますし、酸化の心配もあります。長時間使わないようであれば、バターをまとめて冷凍保存しましょう。

※ちなみに、バターを多用するパティシエやシェフは、バターをわざわざ冷凍して使うケースも少なくないとか。その理由は、バターは解凍された瞬間がもっとも香りが立ち、おいしいからです。「冷凍保存はちょっと……」とためらう必要はありませんよ^^

バターは小分けにしてから冷凍保存
大きなブロックのままで冷凍保存すると、いざ使おうと思ってもナイフが入らず悪戦苦闘するハメになります。小分けで冷凍するのが賢い主婦の知恵! 保存の際には空気が入らないようラップをしっかりと巻き、保存バッグで冷凍します
こだわり派の方は保存バッグで密封せず、新聞紙で包むのがいいですよ。こうすることで湿気が適度に逃げ、湿度・温度ともに理想的な状態が保たれます。おいしい状態を3カ月は保てるはずです。

冷凍バターは自然解凍できる?

冷凍したものは、使う際に解凍しなければいけません。ある程度まとめて解凍する場合は、バターケースなどに移し替えて冷蔵庫へ。すぐに使う場合は使用30分~1時間前から常温で自然解凍しておけば確実です。一度解凍した場合は使い切り、再冷凍はしないでくださいね

最後に

バターの上手な保存は、美味しい料理を楽しむだけでなく、家計の助けでもあります。保存上手は家計上手! おいしいバターで健やかな毎日を送りましょう。

また、バター好きな方には、ご家庭で簡単にできる自家製バターもオススメです。関連記事もぜひご覧くださいね。

バターに関する連載一覧【全5回】
【第1回】まだ試していませんか? 簡単すぎる自家製バターの作り方
【第2回】こだわり派必見! 自家製発酵バターの作り方

【第3回】自家製バターは家計に優しい? コスト比較とお得に作るコツ
【第4回】味も香りも長持ちさせたい!バターの上手な保存方法
【第5回】材質の違いや機能性を徹底比較!バターケースの賢い選び方

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MTWアキ

MTWアキ

料理愛好家/ライター/クリエイター/作家
「おいしいに国境なし!」──を合言葉に、料理の「?」や「!」を探しながらご家庭で役立つ知恵やアイデアを探求中! 料理のイロハを先生に師事して学びながら、ワンランク上のこだわり料理にもアクセル全開で挑戦します! たまには先生が記事に登場することも?