やかんの満水容量と適正容量の違いとは?

やかんの満水容量と適正容量の違いとは?

「『2.5L』って書かれたやかんを買ったのに、実際には1.8Lくらいしか沸かせなかった!」という経験はありませんか?
この場合、実は「満水容量」が2.5Lのやかんで、「適正容量」が1.8Lだったのかもしれません。
笛吹きケトルの音が出なかったり、お湯が吹きこぼれたりという、知らないとトラブルの原因にもなりがちな「満水容量」と「適正容量」の違い。
今回は、この二つの容量の違いについて詳しくみていきましょう。

商品ラベルに「満水容量」が書かれている理由

やかんや鍋などの場合、ラベルの表示には「満水容量」が記載されています。
「満水容量」とは簡単に言うと、水を容器に満杯になるまで入れたものを言います。
一般的に、やかんに満杯に水を入れてお湯を沸かそうとすると、沸騰と同時に吹きこぼれてしまいますよね。
実際に沸かせない容量をなぜ記載するのか・・・それは、「家庭用品品質表示法」という法律により、表示すべき事項として決められているからです。

家庭用品品質表示法とは?

家庭用品品質表示法は、消費者が日常使用する家庭用品について、品質に関し表示すべき事項や、その表示方法等を定め、家庭用品の品質表示を適正にわかりやすくすることにより、消費者が商品の品質を正しく認識し、その購入に際し不測の損失を被ることがないよう、消費者保護を図ることを目的に昭和37年に制定された法律です。

一方で、一般的にお湯が吹きこぼれない容量のことを「適正容量」と言います。
メーカーさんによりますが「満水容量」だけでなく「適正容量」も表示されていることが多いです。書かれていない場合、平均的な「適正容量」は「満水容量」の70%ぐらいなので、それを目安にしてみましょう。

笛吹きケトルが鳴らない! 適正容量と音が出ない理由

これは、本当に色々なパターンがありますが、商品の不良というわけでもなく、ほとんどが他の原因によるものです。
ここからは、実際にあった「音が出ない原因」を挙げていきます。
もしお悩みの方がいらっしゃれば、参考にしてみてくださいね。

【原因1】水の量が適正でない

適正容量より、水が多すぎても少なすぎても鳴りません。
水位線がある場合は、それを守って水を入れましょう。

線がない場合ですが、笛吹きケトルは一般的に注ぎ口の付け根の下あたりが、だいたい適正水位であることが多いので、目安にしてみてください。

水が少ない場合→発生する蒸気量が少なくて音が出ません。
水が多い場合→吹きこぼれてしまう。注ぎ口が塞がって蒸気が外へ送られないため、音が出ません。

【原因2】笛吹き口が詰まっている

ピーっという音が鳴る仕組みは、注ぎ口にとり付けられた笛の穴に、沸騰により発生する蒸気が高速で出て行くからです。
このため、注ぎ口が詰まっていたら音が鳴りません。
笛吹き口が詰まってないかチェックして、もし詰まっていたら詰まりを取り除きましょう。

【原因3】蓋がきちんと閉まっていない

蓋が微妙に浮いている感じになっていないか、確認してみましょう。
やかんの蓋がしっかり閉まっていないと、隙間から蒸気が漏れてしまい、注ぎ口へ送られる蒸気が少なくなり、音が出ません。
しっかりと蓋をしてから、お湯を沸かしてみましょう。

これらを守っても鳴らない、音が小さい時は新品の場合は不良かもしれませんし、長年使われている場合は残念ながら経年劣化かもしれないですね。

電気ケトルの場合も要注意!「満水」目盛りと吹きこぼれ


少しややこしいのですが、電気ケトルの場合は容量(サイズ)=実際に沸かせるお湯の量として表記されています。
「ここまで」やMaxなど目盛りがあるものをみると分かりやすいですが、最高水位が結構低めの位置に書かれています。

電気ケトルも、やかんで湯を沸かすのと同じように、水量が増えるほど湯注ぎ口などから湯が噴き出しやすくなることが、国民生活センターが行った実験からも分かっています。もう少し入りそう・・・と思っても、決められた水位は守らないと思わぬ火傷につながりますので、気をつけましょうね。

【番外編】やかんのお手入れについて

基本的には、使用後は食器用洗剤(中性)を付けたスポンジタワシ等で良く洗い、水気を拭き取ります。
ですが、お茶パックを入れてやかんで沸かす場合は、茶渋がついてしまい、食器用洗剤(中性)ではなかなかキレイにならないこともありますよね。
その場合は、重曹かクエン酸でお手入れするときれいに落ちます。
ただし・・・、もしアルミ製のやかんをお使いの場合は、黒ずみの原因になってしまうため、重曹の使用は避けましょう。

重曹はNG! アルミ製のやかんのお手入れはどうするの?

アルミ製のやかんの場合、重曹を使ってお手入れすると化学反応を起こして黒ずんでしまいます(粉末のままであれば大丈夫ですが、沸騰させた重曹水でのお手入れはNGです)。また、焦げ付きが悪化する可能性もあるので、アルミ製のやかんのお手入れには、お酢やクエン酸を使いましょう。壁面に着いた水垢もすっきり落としてくれます。

<お手入れ手順>
やかんに(適正容量の)水とクエン酸大さじ1杯程度をいれ、よく混ぜます。

  1. 一度火にかけ、沸騰させます。
  2. そのまま1時間ほど冷めるまで待ちましょう。
  3. 煮沸したクエン酸水をスポンジにつけて、やかんの外側をこすります。
  4. 残ったクエン酸水は捨て、中をすすぎます。
  5. 水垢が取れていなければ、キレイなクロスなどでこすり取れば完了です。

やかんの容量によってクエン酸の量も微調整してみてください。お酢での代用もできます。
少々すすぎ残しがあっても、身体には特に害はないので安心してくださいね。

今回の記事に登場したアイテム
ヤカン わ・とーん(和色) IH200V対応(株式会社ヨシカワ)
電気ケトル 1.0L(株式会社ドリテック)

 


参考 
・消費庁家庭用品品質表示法(検索日:2018/9/28)

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リビングートマガジン 編集部

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