SUS304(18-8ステンレス)

キーワード解説
SUS304とはクロム(Cr)18%、ニッケル(Ni)8%、残りが鉄(Fe)で構成されたオーステナイト系ステンレス鋼のことで、通常18-8と呼ばれる。炭素量が少なく耐食性、溶接性が良好であるため、高級ステンレス鋼として広く用いられている。なおSUS304のSUSとは、鋼(Steel)+用途(Use)+ステンレス(Stainless) の略である。

【さびにくいステンレス】
そもそもステンレスは一般的に錆びにくい金属だといわれています。主成分である錆びやすい鋼に、クロム(Cr)という金属を添加することで、表面に非常に薄い酸化皮膜をつくり、周辺環境と反応しにくくなり耐食性が強化されています。クロムが12%以上加えると耐食性が向上し錆びにくくなります。またニッケルやモリブデンを加えていくと耐食性がさらに向上していきます。

【13クロムと18-8ステンレス】
通称13クロムと呼ばれるステンレスは、普及タイプの洋食器にかなり利用されており、鋼に13%以上のクロムを添加したステンレスのことを指します。鋼は錆びやすく、クロムが添加されているとは言っても皮膜が弱く、水気や塩気、油分などは早めに落とさないと、錆びが発生しやすくなります。なので、流し台など常に水気のある場所などには不向きです。クロムやニッケルを多く含んでいるほうが錆びにくくなり、家庭で使う場合に丈夫で長持ちするため、流し台に使うステンレスには、18%くらいのクロムと8%くらいのニッケルが入っています。これが18-8ステンレスと呼ばれるもので、最低ランクと呼ばれる13クロムに対して、18-8ステンレスは高級ステンレスと呼ばれています。

【長く使うための秘訣】
錆びにくいとは言っても、絶対に錆びないということではありません。錆の原因となる3つのパターンに気をつけましょう。


もらい錆
濡れた空き缶等をステンレスの上に置いておくと錆びます。また、ステンレスの表面に鉄粉が付着し、その鉄が錆を生じて放置した場合、ステンレス自身に錆が誘発されることが有ります。購入したばかりの鍋やケトルは、製造上付着する鉄粉が多く付いていることが有りますので、使う際には必ずよく内部を洗うようにしましょう。


塩分の影響による錆
塩が付いた場合→日常生活では塩分がついた程度では錆びませんが、海の近くの建物等は海水の塩分の影響で建物が錆びやすいです。


薬剤等による腐食と錆
錆落としのために錆取り剤を使う場合、その薬剤が強力だとステンレスを腐食してしまい、逆に錆を呼び込む原因となってしまうこともあります。そのため、取扱説明をしっかり読み、長時間浸けっぱなしにしないことと、使い終わったら水拭きをして薬剤を残さないということが必要です。また、ステンレスは塩素系漂白剤にも弱いので漂白剤として使うのは避けた方が良いです。

今回の記事に登場したアイテム
オルティ ステンレス 広口ケットル(パール金属株式会社)

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リビングートマガジン 編集部

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