話題の”黒い食材”が身体に効く理由とは?秋から始める食養生のススメ

話題の”黒い食材”が身体に効く理由とは?秋から始める食養生のススメ

冬は、色々と”溜め込みやすい”時期だと言われています。動物が冬眠する際にたくさんの食べ物を身体に取り込むように、人間の身体も、冬はいろんなものを溜め込んでしまうのです。

もちろん、すべてが身体に必要な栄養ならば問題ありません。しかし、中には老廃物などの不要なものも溜め込んでしまい、それが不調の原因となってしまうことも…。

寒い時期に発生するこれらの不調。実は、「黒い食材」を取り入れることで整えることができます。今回は、黒い食べ物による「食養生」についてご紹介していきましょう。

1.冬に起こる身体の変化とは?

冬になると、「手足が冷えやすくなる」「なんだかだるい」「不眠がちになる」「便秘や下痢になりやすい」など、不調を感じることはありませんか?
なんとなく、自律神経が乱れているな……と、感じている人もいるかもしれませんね。

東洋医学の考えでは、冬は「腎」が弱まりやすい季節と考えられています。

この「腎」が弱まるとどうなるのかというと、

  • 頻尿
  • 耳鳴り
  • 白髪
  • 抜け毛
  • 疲れやすくなる
  • 物忘れ
  • 冷え

などの不調が表れやすくなるそうです。

毎年、上記のような身体の不調に悩むことがあるという人は、今のうちから冬養生の対策を始めるのがおすすめ。そのためにも、黒い食材を取り入れた食養生について知っておきましょう。

毎日でも気軽に行えることばかりなので、是非今のうちから身につけておいてくださいね。

2.【腎】を整えるのには「黒い食べ物」がポイント


冬養生にいいとされている黒い食べ物とは、

  • 海藻(ひじき、わかめ、昆布、海苔)
  • 黒豆、黒ごま、小豆、クルミ
  • きくらげ、しいたけ
  • 黒米、玄米
  • そば
  • 黒酢、醤油、味噌

などです。見た目に黒っぽい食材が多いのは、見ただけでもおわかりいただけますよね?

これらの黒い食材に含まれる色素には、アントシアニン、ルチンなどのポリフェノールや栄養素が豊富に含まれています。それぞれ身体を温めたり、造血作用を促進したりする働きがあり、冬の不調を整えるのに一役買ってくれる食材です。

黒い食材には他にも、抗酸化作用や血圧抑制、内臓脂肪を減らす等、さまざまな健康効果が期待できるものが含まれています。
上記に挙げたような黒い食材を積極的に取り入れれば、つらい冷えや血行不良などによる身体の不調をケアできるようになりますよ。

3.手軽に毎日「黒食材」を摂る方法

食材にはさまざまな色があり、赤・黃・緑など、彩りよく食材を取り入れることが、栄養学的にも良いとされていますよね。

ただ、これは私も経験があるのですが、”彩りの良さ”を優先してしまうと、黒い食材のことは忘れがちになることも……。食生活を振り返ってみると、中には、家の中に黒い食材が全くストックされていない! なんて人もいるかもしれません。

ただ、黒い食材の多くは、海藻や黒豆、蕎麦や醤油など、長期保存ができるものばかりなんです。乾物が多く、ストックにうってつけ。毎日の献立を考えるのにも役立ちます。

また、簡単に毎日の食事にプラスできるものが多いので、実は一度生活の中に取り入れてしまうと、簡単に習慣化することができます。

保存もできる、忙しい朝の救世主「ふりかけ」

朝の慌ただしい食卓に黒い食材をプラスするなら、のりやごまなどの乾物を活用しましょう。そのまま白米などと一緒に食べてもいいですが、ちょっと工夫をするなら自家製の「ふりかけ」を作っておくと便利。お弁当作りなどにも活用できます。

作り方は簡単。黒ごま・白ごまをフライパンで煎って、お塩か醤油で味付けをします。お醤油は焦げてしまうので、一旦火を止めて予熱で水分を飛ばしてください。香りが飛びやすいので、密閉容器で保存します。1週間程度で食べきるのがおすすめです。のりを入れたり、鰹節をプラスしたりして、自分なりのアレンジも楽しんでみてくださいね。

海藻のお味噌汁なら毎日でも

お味噌も黒い食材の一つに数えられます。お味噌汁なら毎日でも食べられますよね。お味噌汁はインスタントのものも種類豊富なので、お料理が苦手な方にもおすすめです。

わかめは黒い食材でもあり、お味噌汁の定番の具。乾燥わかめなどを活用すれば、インスタントのお味噌汁でも食養生ができてしまいます。

4.”黒のホットドリンク”でリラックス

冬は身体が冷えますよね。実は、冷えは身体にとっては大きなストレス。温かいお風呂であたたまると身体の緊張が緩んでホッとしますが、冬はなるべく、ホッと温まるリラックスタイムを用意するようにするのが大切です。ストレスは万病のもと。ここでも黒い食材を活用し、より冬養生となるように工夫しましょう。

簡単にできる黒豆茶の淹れ方

最近は「黒豆茶」という商品名でも売っているのを見かけますが、煎り黒豆とお湯さえあれば、気軽に作って飲むことができます。ポリフェノールたっぷりの黒豆。毎日でも飲みたい一杯です。作り方は黒豆7〜10粒程度をカップに入れ、お湯を注ぐだけ。香ばしいいい匂いが、嗅覚でもほっこりさせてくれます。ちなみに、出し殻となるお豆もおいしくいただけますよ。

黒豆茶が飲みにくいと感じる方は、ほうじ茶や紅茶などに黒豆を浮かべてみるのもおすすめです。渋みが加わることで、飲みやすく感じられるでしょう。

就寝前やおやつに!黒ごまホットミルク

すり黒ごまをカップに入れ、温かいミルクを注いで混ぜたら出来上がりです。使用するごまは練りごまタイプでも構いません。甘みがほしい方は、はちみつをスプーン1杯程度加えましょう。おやつ代わりに飲むのも良し、寝る前のホットミルク代わりに飲むのもおすすめです。

だんだんと寒くなるこの季節……。冷え込みが本格的になる前に、黒い食材を活用した食養生の準備をはじめてみてはいかがでしょうか?
アツアツのお鍋で温まるのもいいですが、「腎」を意識した食生活で身体をケアしてみると、思わぬ不調が整うかもしれませんよ。

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杉浦優子

杉浦優子

料理ライター/フォトインストラクターCORi products
神奈川県鎌倉市在住。文章を書くのが苦手だったことから、克服するためにライティングを勉強。それがいつのまにか本職になってしまう。常に何かを学んでいることが好きで、趣味も多い。最近好きなものは韓国語、料理、刺し子、天然石アクセサリー、ステンドグラスなど。