知らないと思わぬトラブルに!大掃除前に知っておきたい洗剤選びとリスクとは?

知らないと思わぬトラブルに!大掃除前に知っておきたい洗剤選びとリスクとは?

大掃除では、気になっていた汚れや酷い汚れを落とすために、強めの洗剤を使う機会が増えてきます。
日常掃除では落とせない汚れに専用洗剤は効率よく働いてくれますが、効果が高い分、使い方を間違えると大切な家具や設備の変質事故をおこしてしまうというリスクもあります。
今回は実際に失敗を重ねてきた私の失敗例や、洗剤の使い方の注意と安全な使用方法をまとめました。

汚れの種類と基本的な洗剤の選び方

汚れの多くは酸性アルカリ性です(他にも細菌性のカビ汚れなどもあります)。
キッチンの油汚れや手垢などベタベタした汚れは「酸性」、水回りの固くなった白い汚れやトイレの尿汚れは「アルカリ性」です。
それぞれ反対の性質の洗剤をぶつけることで分解され、汚れが落ちやすくなります(酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤アルカリ性の汚れには酸性の洗剤)。

落としたい汚れはどちらの性質なのかを知ることが、洗剤選びの第一歩です。

アルカリ性洗剤の注意点と誤使用による失敗の実例

油汚れに効果の高いアルカリ性洗剤ですが、使用できない素材は意外と沢山あります。
アルカリ度が高いほど、注意が必要です。

使用できない素材例

アルミ、銅、真鍮、皮革類、白木、無垢材、畳、天然素材のもの、漆器、塗装面やコーティング加工したもの、大理石等

失敗してしまった実例

私の経験を含め、誤使用による失敗の実例や注意すべき使い方をご紹介します。

「家電製品への使用」はリスク覚悟&自己責任で

電子レンジ庫内の掃除をアルカリ電解水で続けていたところ、上部にあるヒーター管の塗装が剥がれてしまいました。

一般的に家電製品の取扱い説明書には、こうした事故を防止するためにお手入れには中性洗剤を使用すると記載されています。
アルカリ電解水の製品使用の注意点にも「家電に使用する際は、機器の取扱説明書を確認して使用してください」と書いてあります。
私もその点は理解していたのですが、油汚れが良く落ちるので自己責任でアルカリ電解水を使用し続けてしまっていました。

洗剤漏れで塗装面が変質!保管方法も注意が必要

洗面台の下に設置していたセスキ炭酸ソーダの水溶液のボトルにヒビが入っていました。
気づかずにそのまま放置していたところ、底板の塗装面が剥がれてしまいました。

ヒビから漏れたわずかなアルカリ性水溶液に反応してしまったようです。
洗剤の保管方法にも注意をしなければいけないと反省しました。

窓掃除で見落とし注意!気をつけたい「窓枠」の素材

窓の汚れにアルカリ電解水を使用する際、窓枠が「アルミサッシ」の場合アルカリ電解水が付着したまま放置をすると、変質変色するなどの事故が起こってしまいます。

他にも、近年話題のオキシクリーンによる「オキシ漬け」も、コーティング素材の剥がれや、長時間漬け置きしすぎて変質してしまったという事故事例があります。

酸性洗剤の注意点と誤使用による失敗の実例

固くなった水アカには、クエン酸など酸性洗剤を湿布して緩めて落とすという方法が効果的です。
アルカリ性洗剤と同様に、使用できない素材があります。

使用できない素材例

アルミや鉄、大理石、タイル、塗装面やコーティング加工してあるもの

※塩素系漂白剤と混ぜると有毒ガスが発生するので混ぜない

失敗してしまった実例

温水洗浄便座は汚れの性質より使用の可否を重視

便座部分の掃除にクエン酸スプレーを使用し続けていたら、便座裏側中央部分にヒビ割れ(赤い線の箇所)が生じてしまいました。
(現在便座は交換しました)

温水洗浄便座も家電製品のひとつです。取扱説明書には「中性洗剤でのお手入れ」が記載されています。ヒビ割れについてはクエン酸の酸によるものか、使い方の問題なのかメーカーに問い合わせましたが、原因は判明できませんでした。

それ以降、温水洗浄便座には使用可能の記載があるトイレ用中性洗剤を使用するようにしています。近年は汚れ防止コーティング加工のあるものや特殊素材の便器が増えており、各メーカーは中性洗剤でのお手入れ方法を記載しています。トイレ掃除=どこでも酸性の洗剤というわけにはいかないようです。

金属製品は酸性成分による腐食に注意

しつこい水アカやサビなどにはクエン酸水溶液を湿布して緩める掃除方法が有効ですが、金属加工してある素材や周囲に金属素材がある場合は、酸性成分に反応して腐食してしまうことがあります。

長時間の湿布はせず、使用後はしっかり洗い流して成分が残留しないよう注意が必要です。

酸性洗剤による長時間湿布は避ける

酸性度の高いトイレ用酸性洗剤は、長時間湿布し続けると酸性成分が揮発して便器や便座の目地や素材の劣化が生じる製品があります(メーカー取材より)。
汚れが酷いからと自己判断で長時間の湿布はやめ、製品使用方法に基づいて1~2分の湿布にとどめましょう。

洗剤のよる事故防止のために気をつけたいこと

洗剤による事故の防止のためには以下の点に留意しましょう。

  • 必ず製品の使用方法や注意書きを読みこみます。
  • 洗剤を使用できる素材かどうかわからない場合は、目立たないところでテストするかメーカーに問い合わせをしてから使用するようにします。
  • 洗剤の湿布をする場合、必ず製品使用方法記載の湿布時間を守ります。
  • 成分が残留しないようしっかり洗い流すか拭き取りましょう。

まとめ

洗剤メーカーは何度もテストをして安全性を確認した上で商品化しています。なので、基本的にどの洗剤も優秀で安全な物ですが、使い方を誤ってしまうと残念な事故を起こしてしまいます。
逆に、正しい使い方をすれば酷い汚れに対応できる心強い味方になります。基本を守った正しい使用方法で、蓄積した汚れを一掃しスッキリした気分で新年を迎えたいですね!

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おそうじペコ

おそうじペコ

掃除研究家/ハウスキーピングコーディネーター2級/掃除能力検定士5級暮らしを楽しむお掃除エッセンス
ブログを中心にWEB連載や雑誌等で掃除の楽しさを発信しています。掃除が趣味!と言い切れるほどの掃除好き。お掃除は裏切りません、必要なのはやる気だけ。必ず綺麗な部屋という結果がついてきます。 みなさん一緒に掃除を楽しみましょう! 著書「暮らしを楽しむお掃除エッセンス」「魔法の1分掃除」「掃除やる気スイッチ」等