季節を感じてカラダ目覚める ”苦味”がいい!春野菜の健康レシピ

季節を感じてカラダ目覚める ”苦味”がいい!春野菜の健康レシピ

あなたは「春の皿には苦味を盛れ」という言葉をご存知ですか? ふきのとうや菜の花、つくしなど、春の野菜はどれも独特の苦味がありますよね。実はこの苦味、この時期の身体に必要な栄養素を含んでおり、健康維持にとても役立ちます。今回は、春野菜の苦味・えぐみを抑えた簡単なレシピもご紹介しますので、ぜひ、最後までお付き合いください!

春野菜の苦味成分に含まれる、デトックス効果

苦味が特徴の春野菜といえば、菜の花、ふきのとう、たらの芽、うど、セロリなどがあります。この独特の苦味の正体は、サポニンやタンニンなどの成分が含まれていますが、中でも注目したいのが植物性アルカロイドです。

この植物性アルカロイドには、腎臓のろ過機能をアップさせる働きがあります。冬は代謝が下がり、身体に老廃物がたまりがち……。そこで植物性アルカロイドを摂取すると、老廃物が排出されやすくなります。つまり、デトックス作用が高まるのです。

冬は老廃物を溜め込みやすい季節――。春先に苦味成分を摂取すれば、身体をスッキリ目覚めさせることができます。

苦味成分が冬のダメージをしっかりケア

ほろ苦い春野菜の中には、植物性アルカロイド以外の苦味成分も存在します。例えば、肝臓の解毒作用を高めるイソチオシアネートや、荒れた胃の粘膜を整え、肝臓の機能を回復させるビタミンUなどです。

中でもテルペンは、ストレス緩和の効果があり、炎症の抑制、高血圧予防に効くとされています。冬は「冬季うつ」などのメンタルのトラブルが増える季節です。苦味のある春の野菜は、心もホッとほぐして、ケアしてくれるんですね。

春は出会いや別れなどもあり、環境が変わりやすい季節です。疲れた心を癒やしたいときにも、春野菜はあなたをサポートしてくれますよ。

春野菜の栄養を損なわない調理ポイント

苦味が健康にいいとわかっていても、「苦味を抑えたい……」という人も多いのですよね。ここでは、食べやすいのはもちろん、栄養素を損なわない調理のポイントをご紹介します。

短時間で湯がく
茹でることで独特のえぐみが和らぎます。しかし、茹でるとビタミンなどの水溶性の栄養素まで流れ出してしまうので、短時間でさっと湯がきましょう。

スープにする
流れ出した栄養素までもしっかり摂取できるスープなら、じっくりコトコト煮込んでもOK。セロリなどの香りにクセのある野菜も、スープにすれば甘く食べやすくなります。

天ぷらにする
油が加わることで香りやえぐみが和らぎ、食べやすくなります。また、衣が栄養素の流出が防ぐため、有効な栄養素をまるごといただけます。

独特の苦味が食べやすくなる!春野菜のおすすめレシピ

ここからは、苦味のある春野菜が食べやすくなる、簡単なレシピをご紹介します。

芽キャベツのロースト
材料
・芽キャベツ……8〜12個
・オリーブ油……適量
・塩、お好みのスパイス……適量

1.芽キャベツの軸の部分に、十字の切れ込みを入れます。
2.沸騰したお湯に塩を入れ、2分ほど茹でてください。
3.粗熱が取れたら、半分、または1/4にカットします。
4.熱したフライパンに油をひいて、中火で炒めましょう。火は通っているので、焼き色を付けるだけでOKです。
5.塩やスパイスで味を整えたら、出来上がり。

ほろ苦い芽キャベツは、さっと湯がいて炒めるだけでも、春を感じる一品になります。今回はフェネグリークというスパイスを使いましたが、シンプルなブラックペッパーでも充分美味しいです。茹でるときにコンソメを入れたり、カレー粉で味付けたりと、いろんなアレンジを楽しめますよ。

セロリのツナサラダ
材料
・セロリ……茎1本
・ツナ……1缶
・マヨネーズ……適量
・塩、コショウ、酢……適量

1.セロリを葉と茎に分け、筋を取ります。
2.茎の部分を斜め切りにします。お好みで、葉2〜3枚も刻んでおきましょう。
3.ツナと刻んだセロリを混ぜ、マヨネーズで和えます。
4.塩、コショウ、酢で味を整えましょう。

いつものツナサラダをセロリで……。バゲッドなどに載せても美味しくいただけます。マヨネーズやお酢などが入ることで、セロリ独特の香りやえぐみがまろやかになります。お好みで新玉ねぎのスライスなどをプラスしても美味しいです。

菜の花うどん

材料(2人分)
・菜の花……1パック
・出汁……800ml
・うどん……2玉
・お揚げなど好みの具材…適量

1.うどんつゆに必要な量の出汁を沸かします。
2.菜の花をしっかりと水洗いし、出汁で茹でます。(湯で時間は30〜60秒ほど!)
3.湯がいた菜の花を冷水に取りましょう。
4.出汁とうどんを器に盛り、菜の花を盛り付けたら出来上がりです。油揚げやゆで卵などのトッピングはお好みで。

菜の花の茹で汁は捨てずに活用しましょう。昆布出汁のようなやさしい味わいが、美味しさを引き立てます。あまった菜の花は、粗熱の取れた茹で汁に浸して冷蔵庫へ……。作り置きおかずにもなります。

小さなお子さんなど、「苦味のある野菜を食べてくれない!」といったお悩みもあるかもしれません。でも、やっぱり旬の食材は健康にいいもの――。食べやすくなる工夫をして、家族みんなが食べられるようにしたいですね。

The following two tabs change content below.
杉浦優子

杉浦優子

料理ライター/フォトインストラクターCORi products
神奈川県鎌倉市在住。文章を書くのが苦手だったことから、克服するためにライティングを勉強。それがいつのまにか本職になってしまう。常に何かを学んでいることが好きで、趣味も多い。最近好きなものは韓国語、料理、刺し子、天然石アクセサリー、ステンドグラスなど。