【ミニ企画】「夏に読みたい記事」第4弾♪

アルミのフライパンが密かなブーム!アルミパンの魅力と使い方のコツ

最近はフライパンの機能性だけでなく見た目にこだわる人が増加傾向にあり、人気が高まっていると言われているアルミのフライパン「アルミパン」
もともとはイタリア料理やフランス料理などのシェフが愛用するプロ仕様のフライパンで、少し扱いが難しそうなイメージがありますよね。

でも実は、ポイントさえ押さえれば扱いは決して難しくないんですよ。
今回はアルミパンのメリット・デメリットと、上手な使い方やメンテナンス方法などをご紹介します!

アルミパンが密かにブームになっている理由は?

近年の料理ブームから、調理器具がよく売れていると聞きます。私がお世話になっている包丁屋さんでも、日本だけでなく海外向けに和包丁が飛ぶように売れているとか。
家庭に必ずある調理器具といえば包丁もそうですが、やっぱりフライパンも欠かせませんよね。
アルミパンはもともと家庭に当たり前のようにあるものではなく、イタリア料理やフランス料理店などのシェフが愛用するプロ仕様のフライパンです。

機能性が高いだけでなく、そのオシャレな見た目から、料理ブームと併せてインスタ映えの流行によりアルミパンが注目されるようになったのも頷けます。
人気になった理由には色々ありますが、何と言っても「見た目のオシャレ感」が一番の理由になっているのかもしれませんね。

実は機能的!アルミパンの3つのメリット

もちろんその魅力は見た目だけではありません。
機能性にも、主に下記の3つのメリットがあります。
・熱伝導率が高い
・重量が軽い
・焼き具合のチェックがしやすい

それでは、詳しくその内容を見ていきましょう。
アルミパン

熱伝導率が高い

アルミニウムは熱伝導率が高いため、ソース作りやソースの乳化などがしやすいメリットがあります。意外と煮物にも向いており、使い方次第では和食に活かすことも。

熱伝導率の高い金属といえば、をイメージする人も多いのではないでしょうか。
たこ焼き屋さんやたい焼き屋さんでも、こだわりのお店は銅製の板を使っていますよね。

でも実は、アルミニウムは鉄や銅よりも熱伝導率が高いんです。つまり、とても「熱が通りやすい」ということ。
短時間でソースを作ったり乳化させたりするのにもっとも向いておるため、イタリア料理やフランス料理など仕上がりがよくなるだけでなく、調理時間の短縮にもなります。

また、熱伝導率が高いということは冷めるのも早いということで、火力調整がしやすいメリットもあります。

重量が軽い

アルミパンを手に取って誰もが最初に感じるのが、「軽い」ということではないでしょうか。実際アルミニウムの比重は、鉄の1/3程度
ですから、アルミパンは力の弱い人でも簡単に扱えるというメリットがあります。「鉄製のフライパンは重いからちょっと……」という人も、アルミパンならオススメですよ。

鍋肌が銀色なので焼き具合のチェックがしやすい

鉄製ですと黒色のフライパンが多く、料理の焼き具合が見にくい場合があります。ヘタをすると焦げの色とフライパンの色が同化して、焦げの臭いが漂い始めて初めて気づくなんてこともあるかもしれません。

その点、アルミパンは具材の様子が一目瞭然! 実は料理をする上で、この「具材の様子が見やすい」というのはとても大きなメリットなんですよ。

ニンニクの風味付け写真は、オリーブオイルでにんにくとクミンシード、ブラックペッパーの香りを出しているところです。

火の通りやすいニンニクは、きつね色になってくるとあっという間に焦げてしまいます。写真のようにアルミパンですと具材の変色や変化が一目瞭然なので、ソース作りなどにはやっぱり鉄製ではなくアルミパンを使いたいですね。

アルミパンのデメリット

魅力的なアルミパンですが、メリットばかりではありません。
実はいくつかのデメリットもあるんです。
アルミパンでソースを加熱

持ち手が熱くなる

熱伝導率の高いアルミパンは、コンロで加熱し続けていると持ち手まで熱が伝わってきて、素手で持てないくらい熱くなってしまいます。そういう場合は固く絞ったタオルや布巾などで持ち手をつかみながら料理します。

大した手間ではありませんが、扱いに慣れないうちは、うっかりと熱々の持ち手を素手でつかんでしまうことがあるかもしれませんので、気をつけましょう。

鉄フライパンより油が馴染みにくい

アルミは鉄よりも柔らかい性質であると同時に、酸やアルカリに弱い性質を持っています。そのため、調理後の汚れはしっかり落とさなければなりません。
この結果、酸化被膜が形成されにくく食材がくっつきやすいのです。

熱伝導率の高いアルミパンですから、ステーキを焼くのにも向いていそうですが……
いざ油をひいて肉を焼こうとすると、見事にくっついてしまいどうにもならなくなってしまった! 
──という経験をした人も少なくないはず。
魚や肉などのたんぱく質は、50℃以上の金属に触れると熱凝着(ねつぎょうちゃく)という現象を起こしくっついてしまいます。

熱凝着(ねつぎょうちゃく)って?
魚や肉などの動物性タンパク質は加熱すると、金属と反応しやすくなります。例えば、グリルなどで網の上で焼いた魚がくっついて取れにくくなってしまうことがありますよね。あれも「熱凝着」の現象の一つです。
熱伝導率の高いアルミパンは高温になりやすいため熱凝着が起こりやすく、食材がくっついてしまいやすいんです。
アルミパンを上手に使うなら、それに合う料理・合わない料理をしっかり見極めなければなりません。

アルミパンのメンテナンス方法

アルミパンを購入してからまず行いたいのは、お米の研ぎ汁でくず野菜を煮ること。こうすることでくず野菜から出たタンニンが皮膜を作り、アルミパンを腐食から守ってくれます
アルミパンの油ならし
また、調理後は洗剤でアルミパンを洗いましょう。スポンジなど柔らかいものに洗剤を使って優しく洗ってくださいね。アルミは柔らかい金属なので、金タワシなどを使うと傷がついてしまいます。
アルミパンは腐食しやすいため「油ならし」も忘れずに!

「油ならし」の方法は鉄製フライパンの記事で書いていますので参考にしてみてください。
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アルミパンが黒ずんできた場合は、水にレモンを加えたものを煮立たせると、黒ずみを除去できますよ。

私はパスタやソース作り、ムニエルや煮込み料理、リゾットやピラフなど、さまざまな料理でアルミパンを愛用しています。鉄のフライパンにはない瞬発力のあるフライパンなので、一つあれば何かと重宝するはず。
アルミパンを上手に使いこなし、ワンランク上の料理を目指しましょう!